【欧文フォントセリフ体10選】雑誌や広告の見出しで活躍する美しい定番フォント!

Garamond(ガラモン/ギャラモン) 1531年~

Garamond(ガラモン)は、 詩的、伝統的、柔らかい印象のオールド・ローマン体の前期代表格のフォントです。16世紀のフランスの活字製造業者クロード・ガラモン(Claude Garamond)の活字をもとにしており程よく古典的な印象で、クセがなく可読性に優れているため、雑誌や書籍の見出し・本文ともに使われます。

開発者:Claude Garamond(クロード・ギャラモン)

Caslon(カスロン/キャズロン) 1722年〜

「迷ったらCaslonで組め」と言われるほど、応用範囲の広いフォントとして知られています。アメリカの独立宣言書に使われた活字としても有名です。
1990年にアメリカのAdobe社がデジタルフォントとして「Adobe Casoln」を発売しています。

開発者:William Caslon(ウィリアム・キャズロン)

Baskerville (バスカヴィル/バスカービル)  1757年~

1750年代、イギリスの産業革命時代にイギリスのジョン・バスカヴィル(John Baskerville)によって作られたフォントです。優雅で伝統的、高貴さを感じさせ、イギリスを代表する書体の一つとなっています。

開発者:John Baskerville(ジョン・バスカヴィル)

Didot(ディド) 1784年〜

18世紀末~19世紀初期、フランスのフィルマン・ディド(Firmin Didot)によって作られたモダン・ローマン体の代表的なフォントで、優美、女性的な雰囲気が特徴です。ファッション関連の雑誌や広告で使われることが多い印象です。
VOGUEアルマーニのロゴとしても知られています。

開発者:Firmin Didot(フィルマン・ディド)

Bodoni(ボドニ) 1788年〜

上記のDidotとよく似ているBodoniもモダン・ローマン体の代表格です。
19世紀初期にイタリアの活字製造者ジャンバティスタ・ボドニがパルマ公国印刷所の専門書体として制作した書体で、現在は様々なメーカーから「Bodoni」書体がリリースされています。

日本のデザイン界に大きな影響を与えたグラフィックデザイナー田中一光さんが愛したフォントとしてとても有名です。

繊細で女性的な印象があるDidotと比べると、Bodoniの方がわずかに密度が高く男性的な印象も感じます。
DidotとBodoniを見分ける一番のポイントは「W」の重なり方です。他にも「J」や「Q」もそれぞれ個性が出ています。

開発者:Giambattista Bodoni(ジャンバティスタ・ボドニ)

Times New Roman(タイムズニューロマン) 1932年〜

Times New Roman(タイムズニューロマン)は、イギリスのタイムズ紙が新聞用書体として1932年に開発したセリフ書体です。
コンパクトで黒みが強く、小さいサイズにしても可読性が高いのが特徴で、雑誌やWebサイトの本文にも向いています。
見出しにも本文にも使いやすく、汎用性の高いフォントです。

フォントの種類として「Times」と「Times New Roman」が存在していますが、これは版権を持つ2社からリリースされているため名前が異なっています。
ライノタイプ社からは「Times」というフォント名で、モノタイプ社からは「Times New Roman」というフォント名でリリースされています。

開発者:Stanley Morison(スタンリー・モリスン)

Rockwell (ロックウェル) 1934年〜

Rockwell(ロックウェル)は1934年にMonotypeの社内で開発され、1990年代初頭にギネス世界記録で使用されたスラブセリフの代表格です。
スラブとは石板を意味し、エジプシャン(ストロークが同じ幅で円形を基本にした書体スタイル)とも呼ばれます。

幾何学的で力強くも感じるし、カジュアルな印象も与える書体です。

Copperplate Gothic (カッパープレートゴシック) 1901年〜

Copperplate Gothic(カッパープレートゴシック)は、タイニーセリフ体(セリフの装飾が小さく、サンセリフとセリフの中間)と位置付けられる書体です。
Copperplateとは銅版彫刻を意味し、銅版彫刻の際に画線の隅が見えるように角を強調した名残を再現しているフォントです。
大文字だけでの書体で、小文字入力するとひとまわり小さい大文字が表示されます。

飲食系の看板や、文房具関連でよく使われています。
DEAN & DELUCAMOLESKINEのロゴとして使用されています。

開発者:Frederic William Goudy(フレデリック・ウィリアム・ガウディ)

Palatino (パラティノ) 1950年〜

Palatino(パラティノ)は、1950年にドイツのヘルマン・ツァップによって開発された書体です。
ヘルマン・ツァップはカリグラファーとしても有名で、Palatinoにはカリグラフィ的な要素が多く取り入れられています。
古典的な骨格ながらも現代的な印象があり、見出しにも本文にも使用しやすいスタンダードなローマン体です。
イタリック体が優美で、化粧品や高級品の広告などでよく使われています。

開発者:Hermann Zapf(ヘルマン・ツァップ)

Trajan (トレイジャン) 1989年〜

Trajan(トレイジャン)は、約2000年前にローマに建てられたトラヤヌス帝記念柱の碑文を忠実に再現されたもので、AdobeのCarol Twombly(キャロル・トンブリー)が1989年にフォント化したものです。
伝統的、歴史的、厳格、上品、高級、優雅な印象のフォントで、ひと目でその特徴を感じさせることから、GODIVA、ジャガー、といった有名企業ロゴや、映画「タイタニック」のタイトルにも採用されています。

実に美しいTrajan・・・
私も大好きなフォントなのですが、映画界では少し残念な扱われ方もしています。

Trajanは映画界に大きな影響を与え、
1992年にはケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストンが共演した「ボディガード」、アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」で使用されます。
1993年には「ジョイ・ラック・クラブ」「ペリカン文書」「幸福の条件」とTrajanを使った作品がヒットしたことから、翌年以降映画界で多く使用されるようになり、「Trajanにしておけば間違いない」という状況に陥ってしまったそうです。
Trajanの乱用によりメジャー作品でTrajanが使いにくくなり、ホラーやB級映画に多く使われるフォントとなっているようです。

とはいえTrajanを基にしたGODIVAやジャガーのロゴは高級感を感じ、やはりとても美しいフォントだと思います。

開発者:Carol Twombly(キャロル・トンブリー)

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まとめ

欧文セリフ体から定番の10個を厳選してみました。
セリフ体は誕生した歴史が古く、「伝統」「古典」「歴史」「高級」「品格」といった表現の場面で活躍してくれます。

定番と言われるフォントは、数十年の時を経ても美しく、色褪せず活躍しています。
デザインの引き出しとしてまずは定番をしっかり抑えておきましょう。

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